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家出人探しの心構え
この数字がなんの数字かおわかりでしょうか?
この数字は、平成27年中に警察において行方不明者届を受理した家出人の人数です。
この数字の中には、事件や事故に絡んだ特異行方不明者の数も含まれますが、平成27年中に行方が分からなくなった家出人や失踪者の数が82,035人ということになります。
他の年度においても、グラフⅠのように、受理件数は毎年8万件台で推移しているのがわかります。
もちろん警察に届出るケースばかりではありませんので、届出がされていないケースも含めると、実際の家出人等の数はこれよりもさらに多く、一説にはこの数字の2~3倍にのぼるとも言われています。
次に、下のグラフを見てみましょう。
このグラフⅡは、平成27年中に所在が確認された行方不明者の数を表したものです。
この数には、もちろん平成26年以前に警察に届出られた行方不明者が平成27年に確認された数も含まれています。
これを見てみますと、残念なことに死亡として確認されたものもありますが、帰宅等確認、もしくは発見されたものが合わせて約95%あることがわかります。
帰宅等確認とは、家出人本人が自力で帰宅したケースや保護者が発見し帰宅に至ったケースなど、警察活動によらず所在が確認できた数字です。
発見とは、警察活動において発見されたケースで、事件性が無く成人が本人の意思で家を出ている状態で、警察の日常業務のなかで家出人を発見したものの、本人の意思でその場を立ち去り帰宅までには至らなかったというようなケースも含まれるかと思います。
その他は、届出の解消等です。
こうした数字を見てみますと、毎年、8万人~9万人の届出が受理されている中、帰宅までには至らないケースもあるものの、かなりの確率で家出人の発見に至っていることがわかります。
従って、家出人探しにおいては、探しても見つからないんじゃないかとあきらないことが重要ではないでしょうか。
さらに下のグラフを見てみましょう。
このグラフⅢは、平成27年中に所在が確認されたものの内、届出受理から所在が確認されるまでの期間を示したグラフです。
これを見てみますと、受理当日および2日~7日までの間に所在が確認された数が多く、全体の約7割を占めています。
これからもわかるように、家出人探しにおいては、初動の1週間以内が勝負であり、できるだけ早く探した方が発見できる確率が高くなるという傾向がわかります。
以上のことから、家出人探しにおいては決してあきらめず、なおかつ、できるだけ早く探し出すことが早期解決につながるということがわかるかと思います。
家出人探しの方法と流れ
大切な身内が突然いなくなれば、当然、気も動転し、パニックになってしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。
警察に届出ればよいものか、または自分たちで探せばよいものか、何から手を付ければよいのかさえわからないことでしょう。
では、実際にどのように家出人探しを行えばいいのでしょうか?
ここでは、家出人探しを行うための方法や流れなどについて大まかに整理してみたいと思います。
冷静に状況判断を行う
身内がいなくなった、家出をしてしまったといっても、ある程度家出の兆候があったという場合もあるでしょうし、そうした兆候も無く突然いなくなってしまった場合など、状況も様々かと思います。
家出人の前後の言動などから状況を的確に判断し、対処することが重要です。
例えば、未成年者で通学途中に急にいなくなったという場合や認知症を抱える高齢者がいなくなったという場合、その他にも家出の状況から事件や事故、また命に関わるようなケースでは、すぐに警察に行方不明者届を出す必要があります。
警察に届出た上で、特異行方不明者であると判定されれば、積極的な捜索活動を行って探してくれます。
また、それ以外の本人の意思による家出の場合、警察もあまり積極的には探してくれませんので、どうしても届出を後回しにしてしまいがちですが、それでも警察に届出ることにより情報提供をしてくれるなど、自分たちで家出人探しを行う上でも、さまざまなメリットがありますので、様子を見ながら早期に届出ることをお勧めします。
詳しくは⇒当サイト「警察に届出るメリット」を参照
家出の原因を把握する
ある程度、本人の意思で家出をしたという場合でも、ただ闇雲に探し回っても徒労に終わってしまうということにもなりかねませんので、可能な限り方針を定めてから探した方が効率的です。
その手始めとして考えなくてはならないのが、家出の原因です。
家出の原因はさまざまですが、まず原因を把握することがその後の家出人探しの方針にも影響を及ぼします。
原因には大別すると、疾病関係、家庭問題、事業・職業関係、学業関係、異性関係、犯罪関係などがあります。
普段の様子から、おおよその見当はついているということもあるかもしれませんが、まったく原因がわからないという場合には、家出の状況等からいち早く原因を突き止める必要があるかと思います。
詳しくは⇒当サイト「押さえておきたい家出の原因」を参照
本人の残していった物から動機や足取りを調べる
上記でも触れましたが、家出人探しにおいて原因を把握することはとても重要ですが、今度は家出人が残していった物などからその原因や動機を具体的な物証から特定していきます。
例えば、本人の部屋の状況、パソコン、電話関連、通帳や所持金、郵便物関連、運転免許証、車関連などから特定していきます。
それと同時に、こうした物証から本人が向かおうとしている目的地や足取り、行動範囲などを探っていきます。
詳しくは⇒当サイト「家出の動機や足取りを調べる」を参照
本人の関係先へ聞き込みを行う
残していった物による分析だけではなく、今度は近隣住民や友人や知人、学校や職場、交通機関、大家や管理会社など家出人の周囲の人物や関係先へ情報収集を行います。
実際に人物に会うなどして聞き込みを行い、家出の動機や足取りに結びつくような情報がないか、丁寧に聞き込みを行います。
こうした聞き込みにより、家族が把握していなかった新たな情報が得られることもあり、探し出せるきっかけとなるることも多いです。
詳しくは⇒当サイト「聞き込みによる情報収集」を参照
居住地域が特定できた場合の立ち寄り先への聞き込み
これまでの情報収集の過程で、ある程度家出人が滞在、もしくは居住しているおおよその地域が特定されてくることもあります。
ある程度の地域が特定できれば、今度は、その地域内、近辺の勤務先、不動産会社、宿泊施設、医療機関など本人が立ち寄ると想定される場所を探し、もし本人を目撃した場合には、情報提供をしてくれるよう依頼していきます。
ただ闇雲に探し回っても時間も無駄になってしまいますので、できるだけターゲットを絞って探し、かつ聞き込みを行う必要があります。
詳しくは⇒当サイト「地域が特定できた場合の立ち寄り先」を参照
家出人探しを探偵に依頼してみる
自分達で家出人探しを行う際には、大まかに以上のような方法や流れで行うと効率的かと思います。
しかし、自分たち家族だけで家出人探しを行うには、日常の仕事や家事などを抱えながらになりますので、時間的にも労力的にも限界がある場合もあります。
また、緊急性を要する家出人探しの場合、やはりプロの探偵に依頼して早期に探してもらうというのも一つの方法です。
探偵に家出人探しを依頼するには、当然費用もかかってきますが、金銭には代えられないさまざまなメリットがありますので、そうしたことも考慮して判断しましょう。
詳しくは⇒当サイト「探偵に家出人探しを依頼するメリット」を参照
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興信所の料金や費用の相場