家出人探しにおいて、ある程度本人の居住地域が特定できたら、その地域内の宿泊施設も探してみましょう。
家出初期の頃は、まだ部屋を借りて定住するという余裕もないかと思われますが、その代わり、各宿泊施設を利用しているケースが高いです。
宿泊施設としては、例えば、カプセルホテル、ビジネスホテル、簡易宿泊施設などの他、宿泊施設ではありませんが、一夜を明かせる施設としては、漫画喫茶、インターネットカフェ、サウナなどもあります。
また、不倫が原因の家出で同行者がいる場合には、ラブホテルも考慮しなければなりませんし、金銭的に余裕がある家出人の場合には、旅館や高級ホテルも視野に入れる必要があります。
最近はインターネットカフェなどでは、地域によっては身分証の提示までを求められるお店もありますが、それ以外の施設ではまず身分証までは求められず、その代わりホテルなどでは宿泊者名簿への記入を求められることがあります。
宿泊者名簿等へは偽名等を使って、正確な本人の情報が記載されていない場合もありますので、そうした施設へ聞き込みを行う際には、本人の顔写真等を提示しながら聞き込みを行う必要があるかと思います。
その他にも、数日や1週間単位、または1ヶ月単位で契約できる短期滞在型のウィークリーマンション、マンスリーマンションと呼ばれる宿泊施設も探してみます。
部屋にはテレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ等の日用家電や家具などが備え付けられていていますので、体一つで利用できるのが特徴です。
こちらは、身分証の提示、審査、契約というように他の宿泊施設に比べ、手続き的にも簡単ではない場合もありますが、宿泊代も比較的安いこともあり、条件が整えば利用している可能性もありますので、その地域の物件を管理している会社に問合せてみるのも一つの方法です。
住所が定まらない家出人の場合、こうした施設を転々と渡り歩いていることも多く、一度利用し勝手がわかっている宿泊施設を再度利用するということもよくあることです。
従って、もし聞き込みの中で本人が利用したことがあるということがわかれば、本人の写真入りのビラなどを渡しておき、次回本人がまた訪れた際には、連絡をくれるように依頼するなど協力を要請することも重要かと思います。