社会人であれば職場、学生であれば学校とそれぞれ1日の大半の時間をそうした場で過ごしています。
社会人ともなれば、家族と一緒にいる時間よりも職場で過ごす時間の方が長いという人も多いかと思います。
家出人探しにおいて、そうした職場や学校への聞き込みは、家族でも窺い知ることのできなかった家出人の意外な情報が得られることもあります。
職場
社会人ともなると、職場での出来事や仕事の話などは家族にはほとんどしないという方も多いと思います。
特に男性の場合はその傾向が強いかと思います。
なので、職場に聞き込みを行った際には、予想もしていなかった情報が得られる場合も多いです。
仕事で何か大きな失敗やトラブルはなかったかどうか、社内での人間関係に何か問題はなかったかどうかなど、上司や同僚などできるだけ多くの人に聞き込みを行った方がいいでしょう。
特に、よく飲みに行っていたような仲の良い同僚には、家族に対する悩みや借金等の悩み、また浮気や転職先等について打ち明けている可能性も高いので、できるだけ詳しく聞くようにします。
ただし、職場に聞き込みを行う際には、本人のプライバシーに配慮して、なかなか核心に近いことは口が重くなりがちですが、本人には誰から聞いたかは決して漏らさないという確約をするなど相手が話しやすい環境づくりが必要かと思います。
また、家出人が自営業者や事業主だった場合、取引先や商店会仲間、組合等何かの団体や組織に属していた場合にはその仲間などにも取材を行ってみるのもいいかもしれません。
学校
未成年の家出の原因は、学業の不振、進路関係、そして社会問題化しているイジメというように、学校生活と密接な関係にあります。
なので、未成年の行方探しの場合には、まず学校への取材が欠かせません。
担任の教師やクラスメイト、さらには校長などにも話を聞いてみる必要があるかと思います。
普段の本人の様子や会話内容、親は聞かされていないけれども担任やクラスメートにだけ打ち明けている悩み事があったかもしれません。
それと同時に、クラスメイトの父兄にも可能な限り話を聞いてみましょう。
未成年者の家出の場合には、命に直結するケースも多いので、警察に届出ることは言うまでもありませんが、学校などにも行方探しに積極的に協力してくれるよう要請した方がいいかと思います。
また、家出人が大学生や専門学生などの場合、小中高とは違い学校での人間関係もそれほど密ではない傾向にあります。
それでもゼミの先生や部活やサークル仲間などを中心に聞き込みを行います。
大学生ともなると、バイトも積極的に行っているケースも多いので、バイト先への取材も欠かせません。