家出人探しにおいて、同行者の存在は非常に重要になります。
家出の中には一人で家を出て転々としているというケースもあれば、同行者とともに行動しているというケースもあります。
特に家を出た原因が異性関係だった場合には、同行者がいることが多いです。
一人で家を出て転々としているというケースに比べ、同行者がいるケースの方が発見に至る確率が高くなる傾向にあります。
例えば、W不倫の末の駆け落ちといった場合や双方の親に結婚を反対され駆け落ちといった場合、こちらも探しているように先方の家族も本人を探しているはずです。
本人同士が行動を共にしているということがわかれば、探すという点では利害は一致していますので、うまくいけば双方の家族が協力し合えるはずです。
そして、協力し合い双方が把握している本人たちのそれぞれの情報を共有すれば、一人を追いかけるよりは情報量も増え、それだけ発見につながる確率も高くなります。
例えば、こちら側で把握している立ち寄り先を探しても見つからなかったけれども、先方が把握している本人の立ち寄り先を探して見つかるということもあるかと思います。
このような本人同士がそれぞれ家出をし行動を共にしながら転々としているというケースとは別に、同行者宅に同居し生活を共にしているというケースもあります。
例えば、出会い系サイトなどで知り合った交際相手の元に身を寄せるために家を出てしまったというような場合には、こちらの家族側からすれば家出ですが、相手方は逃げる必要は無く、普通の生活を送っていることが想定できます。
逃げるように痕跡を消しながら転々とする人物の居所を探すより、住所を構え普通に生活を送っている人物を探す方が容易だということは想像に難くないと思います。
このような場合、家を出た時の状況や手がかりからどうやら同行者がいるということが確認でき、直接同行者の住所まではわからないが、勤務先などがわかっているという場合、その勤務先から同行者を尾行すれば居所を突き止めるということもでき、そこに同居している家出人本人も見つかるということになります。
以上のように、同行者の存在は家出探しにおいて非常に重要なカギになりますので、本人が残していった物や周辺への聞き込み等から、原因を突き止めるとともに、出来るだけ早い段階でこうした同行者がいないかどうかも見極める必要があります。