犯罪として明るみになり、警察による逮捕から逃れるために家出をしたというような場合は、家出というよりも明らかな逃亡ですのでこのケースには含まれないでしょう。
ここで取り上げている犯罪関係とはおそらく、使い込み等なんらかの犯罪を犯してしまい、それが明るみになる前に人知れず失踪するといったケースなどが該当すると思われます。
また、結構あるケースとして、美人局や金銭がらみ等で暴力団に追われ、それから逃げるように失踪するといったケースも含まれると思われます。
このような場合、当然周囲には話せませんので、原因がまったくわからないということも多いです。
ただ、友人などにはそれとなく相談しているいう場合もありますので、できるだけ多くの知人に取材を行うことも重要です。
また、暴力団員風の人間が家の周囲を探っている様子がないかどうかも注意してみておく必要があるでしょう。
こうしたケースの家出人探しでは、本人はひたすら痕跡を消して逃げている状況ですので、探し出すのは非常に困難といえます。
残された手がかりを丁寧に分析し、立ち寄りそうな場所などをピックアップし一つ一つ探していくことも必要です。
また家出人もやがて逃亡生活によるストレスに疲れるとともに、残してきた家族のことがやはり気にかかるもので、家族には見つからないように様子を見に戻ったり、様子を窺うような電話をしてきたりすることもあります。
そうした場合には、それとなく話を聞いてみて、もし打ち明けてくれたら警察に相談し、本人の身の安全を確保してくれるよう協力を要請してみるもいいかもしれません。