まず家出の現場となった家出人の自宅近辺の住人等に聞き込みを行います。
同居していた家族が留守中に家出してしまったという場合、本人が家を出て行った際に隣近所の住人が目撃している可能性もあります。
もし目撃していた場合、何時ごろだったのか、どの方面に向かって行ったのか、どんな様子だったか、一人だったのかそれとも誰か他に同行者はいなかったかどうか、同行者の車に乗って行ったのであれば、車の車種やナンバーなど覚えていないかどうかなど、どんな些細なことでも話してもらうよう頼んでみましょう。
計画性のある家出の場合であれば、荷物などを引越し業者に頼んで運んでもらっている場合もありますので、引っ越し業者の社名などを目撃している可能性もあります。
また、普段の会話でなにか話していなかったかどうか、だれか頻繁に家を訪れていた人物はいなかったかどうかなど、できる限り聞いてみましょう。
本人が家族とは離れ、アパートやマンションで一人住まいをしていた場合、人間関係も希薄でアパートやマンションの住民に聞いてもなかなか情報は得られないかもしれませんが、それでもあきらめずに同じように、一通りは聞き込みを行ってみるべきでしょう。
さらに、近隣住民だけではなく、本人がよく立ち寄っていた近隣の商店や施設などにも聞き込みを行うことも忘れてはいけません。
まずは、本人の部屋などから見つかったレシートや領収書が発行された店舗を中心にあたるのもいいかもしれません。
それ以外にも、本人の生活圏内にあるスーパー、コンビニ、薬局、行きつけの飲食店、スポーツジム、その他商店等々、普段の様子に変わった点はなかったかどうか、また、家出の日時に本人を見かけなかったかどうかなど、もしかしたら情報が得られるかもしれません。
家出人探しにおけるこうした近隣への聞き込みも、一人で行うには時間がかかってしまいますので、家族や協力者と手分けして効率よく行った方がいいかと思います。
また、あまり期待はできませんが、防犯カメラを活用するという方法もあります。
もちろん、公共機関や銀行、コンビニや企業などが設置している防犯カメラは、よほど事件性があり警察を介すようなケースでない限り、一般の方が見せてほしいと頼んでもまず見せてはくれないと思います。
ただ、個人宅に付けている防犯カメラなどは、個人の裁量になりますので、場合によっては見せてくれるかもしれません。
映像を直接見せてくれないにしても、家出人が写っていないかどうかの確認ぐらいはしてくる可能性もあるかと思います。
こうしたこともダメもとで頼んでみるのも一つの手段かと思います。