学業、つまり学校生活に絡んだ、おもに未成年者が対象となるケースにはどのようなものがあるのか考えてみたいと思います。
まず、受検に失敗し、それを悲観して家出をするという場合が挙げられます。
また、学校の成績が良くないことで口論となり、突発的に家を出るということもあるでしょう。
いずれも、受検に失敗という出来事や口論になったという出来事がありますので、原因はすぐに思い当たると思います。
中には、本人が人知れず悩んだその末に家を出るという場合もありますので、前後の様子から思い当たることがないか確認してみる必要があります。
学生などの未成年者の家出の場合は行動範囲が狭いので、友人の親から連絡があったり、また、繁華街など転々としていれば、警察に保護されるなど比較的早期に解決する傾向にあります。
しかし、一人の場合は、バイトなどをしながら長期に及ぶケースもありますし、状況次第では死を覚悟しての家出というケースもありますので、こうしたケースの家出人探しは慎重に行うことが重要です。
その他、深刻なものとして校内暴力やいじめが原因となるケースも年々増えてきているようです。
暴力やいじめを受けているような場合、なかなか親にも打ち明けらず、学校から登校していないという連絡で初めて原因がわかるということもあるようです。
また、学校以外でも、一緒に遊んでいたグループから暴行を受け、死に至ってしまうという痛ましい事件も後を絶ちません。
そのような事態にならないためにも、未成年者の行方不明の際は、真っ先に警察に相談することが重要です。
そして、学校や親同士と連携して迅速に探し出す努力が必要です。
こうした学業関連が原因となる家出の場合、本人だけではなくやはり家庭環境や親の教育方針などに問題があることも多いです。
本人が戻ってきやすいように、親自身の接し方も見直すとともに、戻ってきても叱るのではなく、じっくりと本人の話を聞いてあげるという姿勢が再発防止のためにも大事なのではないかと思います。