これまで、どういった原因があるのか、疾病問題、家庭問題、事業・職業問題、異性問題、学業問題、犯罪関係等のそれぞれの特徴を見てきました。
このページでは、これら以外の原因にはどのようなものがあるのか考えてみたいと思います。
その他の原因でよくある事例としては、やはり借金や金銭トラブルによる家出が挙げられると思います。
以前に比べかなり件数は減ってきているとはいえ、サラ金、特に闇金などからの借り入れが返済できず、債務から逃れるために家出をするというケースは今でも結構あるのではないでしょうか。
普段からギャンブルや金使いの様子からそれとなく原因がわかるという場合もありますが、周囲にも借金があったということに気付かなかったという場合もあります。
借金が原因の場合には、住民票を移すということがしずらく、どうしても転々としてしまう傾向にあり、このような家出人探しでは探し出すのも困難を要する傾向にあります。
また、将来的にモデルや芸能人になりたいという夢があって、それを親に反対され家を出るというケースもあります。
本人の意志が固ければ、あらかじめ計画を立てて落ち着き先も決めてから出ることも多く、そうしたケースの家出人探しは長期戦になることもありますが、一方で、厳しい現実に直面し、早期に戻ってくるという場合もあります。
しかし、本人の志を逆手にとって犯罪に巻き込まれるという可能性もありますので、できるだけ早期に探し出す必要性もあるかと思います。
他には、稀なケースかとは思いますが、宗教に入信し出家し共同生活をするために家を出るというケースもあります。
以前、世間を騒がせた某宗教団体などが有名ですが、今でこそそうした新興宗教団体というものも減ってきていますが、現在では、もっと小規模な団体で教祖と一緒に生活するために家を出るというケースもあります。
このような家出人探しの場合、その団体さえ特定されれば、容易に居所はわかるものですが、反面、連れ戻すことの方が苦労することも多いです。
強引に連れ戻そうとするとかえって反発を招いてしまいますので、まずは話を聞くという姿勢が大事だと思いますし、入信するに至るには、本人にもいろいろな悩みがあることと思いますので、その原因にも目を向ける必要性があると思います。
その他にもいろいろな原因があると思いますが、以上のようなケースでは、警察に届出てもまず積極的に探してくれるということは少ないと思われますので、やはり家族が中心になって探し出すことになります。
