家出の原因は様々ですが、例えば家族問題や事業の失敗等、現実から逃避したいという場合や過去の人間関係を一切断ち切りたいといった場合には、目撃情報があったその地域のホームレスが集まるような場所も探してみる必要もあるかもしれません。
その他にも、金銭が底を突いてやむを得ずホームレスにならざるを得なくなったというケースもあるかと思います。
大都市圏に限らず、地方においてもそうしたホームレスは存在しますので、その地域に存在するホームレスが集まりそうな場所を地元の人などから情報収集を行い、探してみる必要があるでしょう。
そして、場所がわかったら、とりあえずそこに集まっているホームレス一人一人に取材してみるというのもいいかもしれませんが、中には同じ家出からホームレスとなったような同じ境遇の人もいるかもしれませんし、元よりそうした人間関係を断ちたいと思っている人も多いので、なかなか口が重く協力してくれないかもしれません。
そこで、取材先の一つとして、地域のそうしたホームレスを支援しているNPO団体やボランティア団体、またキリスト教系の慈善団体などを探して、その団体に取材をしてみるというのも一つの方法です。
そうした団体では、常日頃、凍死や餓死などを未然に防止するために、ホームレスが集まるような場所を巡回し、一人一人と顔を合わせてる場合もあります。
また、団体では定期的にホームレスに食べ物を提供する炊き出しも行っています。
そうした日頃の活動を通して、家出人本人につながるような情報が得られるかもしれません。
炊き出しということで言えば、そうした炊き出しの時に、もしかしたら本人も列に並ぶ可能性もあり、もし開催日がわかれば、探す側が実際にその現場に足を運び、一人一人チェックするということもできるかと思います。
もしこうした団体から本人につながるような情報が得られなくても、家出人探しということであれば積極的に協力してくれる傾向にありますので、後日、もし本人の情報が得られたら連絡をくれるように依頼することも忘れないようにしましょう。
こうしたホームレスが集まるような場所と併せて、簡易宿泊施設が集まるいわゆるドヤ街も探してみるといいかもしれません。
こうしたドヤ街には、その日の日銭を求めて労働者が多く集まり、日雇いの職をあっせんする業者なども多く集まります。
また、非常に安い宿泊料で泊まれる簡易宿泊施設や周囲には安く飲食ができるお店などもあります。
ある程度の金銭を得られて、寝泊りや飲食も比較的低料金で済むこうしたドヤ街は、家出人にとってはうってつけの落ち着き先といえます。
こうしたドヤ街は、東京の山谷、大阪の釜ヶ崎(あいりん地区)、横浜の寿町などが有名ですが、その他の地域にも似たよう場所が非常に限られていはいますが現在でもあるようです。
家出人の生活範囲がどうもこうしたドヤ街近辺だということがわかっていれば、こうした場所も探してみるのも一つの方法かと思います。